「車のバッテリーが上がってしまい、自然回復を待つか他の方法を試すか迷っている」という方は多いと思います。
車のバッテリー上がりは頻繁に起こるトラブルではないため、対処法に困ってしまいますよね。
そこで今回は、車のバッテリー上がりが自然回復するかどうかや、車のバッテリー上がりを回復させる4つの方法について解説します。
さらに、車のバッテリーが上がる原因や、バッテリー上がりが回復した後にすべきこと、バッテリー上がりを防ぐ方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
車のバッテリー上がりは自然回復しない
残念ながら、車のバッテリー上がりは自然回復しません。
そもそも、車のバッテリー上がりとは、バッテリー内の電気が少なく、エンジンをかけるなどに必要なエネルギーが足りていない状態のこと。
充電などの対処をしない限り状態は回復しないうえ、自然回復しようとして放置しておくとバッテリーが劣化することにもつながります。
バッテリーが劣化すると本来の性能に戻らなくなってしまったり、ドアのロックを解除することすらできなくなったりする可能性もあるので、早めの対策が必要です。
車のバッテリーが上がる原因とは?
車のバッテリーが上がる原因は、以下のようなことが考えられます。
- エアコンやオーディオなどの使いすぎ
- エンジンを切った状態でヘッドライトを点灯していた
- 半ドアの状態で長時間経過していた
- 長い期間車に乗っていない
- バッテリーの寿命
上記のように、バッテリーの電力が使われすぎたことや、バッテリーの寿命などが原因でトラブルが起こりがちです。
また、車のバッテリーはエンジンをかけない状態だと自然に放電してしまうので、「長期間乗車していない」という場合もバッテリー上がりのリスクになります。
車のバッテリー上がりの可能性がある症状3つ
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車のバッテリー上がりと考えられる症状は、主に以下の3つです。
- エンジンがかかりにくいor始動しない
- ライトがつかないor暗い
- パワーウィンドウやオーディオが動かない
こちらでは、上記3つの症状を解説します。
エンジンがかかりにくいor始動しない
エンジンがかかりにくい、または始動しない場合、バッテリー上がりの可能性があります。
一般的に、エンジンを始動した際、「キュルキュル」という音が聞こえるのは適切な状態です。
しかし、「カチカチ」という音がして稼働しづらい場合や、始動しない場合はバッテリー上がりが疑われます。
このような状態のときは、無理に何度もエンジンをかけないようにしましょう。
車に負荷がかかり、別の症状につながることもあります。
ライトがつかないor暗い
以下のような車のライトがつかない、または暗いときも、バッテリー上がりかもしれません。
下記のライトが「いつもより暗いように感じる」という場合は、バッテリー上がりを疑ってみましょう。
- ヘッドライト
- ルームランプ
- ウィンカー
- メーター
パワーウィンドウやオーディオが動かない
パワーウィンドウやオーディオが動かないなら、バッテリー上がりの可能性があります。
パワーウィンドウやオーディオ類は車のバッテリーの電力で動いているため、これらが動作しない場合はバッテリー上がりの疑いがあります。
車のバッテリー上がりを回復させる4つの方法
車のバッテリー上がりを回復させる方法は、以下の4つです。
- ジャンプスターターを使う
- 他の車の電力を使わせてもらう
- ポータブル電源で車のバッテリーを充電する
- ロードサービスに連絡する
こちらでは、上記4つのバッテリー回復方法について解説します。
ジャンプスターターを使う
ジャンプスターターとは、一時的に電力を供給してエンジンを始動させるモバイルバッテリーのような機器のこと。
ジャンプスターターを使えば手軽にバッテリーを回復させられますが、事前に製品を購入し、充電しておく必要もあります。
他の車の電力を使わせてもらう
他の車の電力を使わせてもらうことで、バッテリー上がりを回復させられます。
これは、ブースターケーブルというケーブルを使用し、以下のような手順で他の車から電力を供給し、エンジンを始動させる方法です。
- バッテリーの場所を確認する
- 赤いケーブルを故障車のプラス端子に接続
- 赤いケーブルを救援車のプラス端子に接続
- 黒いケーブルを救援車のマイナス端子に接続
- 黒いケーブルを故障車のマイナス端子に接続
- 救援車のエンジンをかけて5分ほど待つ
- 故障車のエンジンを始動させる
ブースターケーブルが断線していたり損傷していたりすると事故の原因にもなるので、実施する前にチェックしましょう。
ポータブル電源で車のバッテリーを充電する
ポータブル電源で車のバッテリーを充電するという回復方法もあります。
ポータブル電源とは、持ち運べる大容量の電源で、AC・DC・USBなど様々な出力方法を備え、家電をアウトドアでも使用できる製品のこと。
ガソリン車用の12V/10A鉛蓄電池専用充電ケーブルなどを使用し、以下のようにポータブル電源と車のバッテリーを接続することで回復できます。
- 充電ケーブルのシガーソケットプラグをポータブル電源に接続
- 正極(赤色+)と負極(黒色-)を間違えずに車のバッテリーに接続
さらに、ポータブル電源は、災害時に非常用電源として使うことも可能です。
災害時の備えについては、「もしもに備えて 災害時の困ったことランキングから学ぶ、日頃の準備」の記事でも解説しています。
ロードサービスに連絡する
車のバッテリー上がりを回復させるため、ロードサービスに連絡するという方法もあります。
任意保険やJAFのロードサービスに連絡すると、プロが救援に来て対処してくれるでしょう。
一方、ロードサービスは費用が比較的高く、待ち時間も約1時間以上かかるという点も考慮する必要があります。
また、離島など一部の地域では利用できないケースもあるでしょう。
【注意】電気自動車(EV車)やハイブリット車は部分的にしか回復できない
電気自動車(EV車)やハイブリット車は、自分では部分的にしか回復できないので注意しましょう。
これらの車はガソリン車と構造が違い、メインバッテリーと補機バッテリーがあります。
その内、自分で回復できるのは補機バッテリーだけです。
ちなみに、救援車として使えるのは構造がシンプルなガソリン車のみなので、こちらも考慮しておきましょう。
車のバッテリー上がりが回復した後にすべきこと
車のバッテリー上がりが回復した後にすべきことは、以下の2つです。
- 車のバッテリーを十分に充電する
- 寿命ならバッテリーを交換する
こちらでは、上記2つについて解説します。
車のバッテリーを十分に充電する
バッテリー上がりが回復した直後は、車のバッテリーの蓄えが十分でないため、充電しましょう。
エンジンを始動させ、10km(約30分)ほど走るのがおすすめです。
寿命ならバッテリーを交換する
もし、車のバッテリーが寿命であれば、交換をしましょう。
車のバッテリーの寿命目安は、2〜5年です。
バッテリーが寿命になると充電しても十分に蓄えられなくなるので、寿命目安を参考に交換した方が良いでしょう。
車のバッテリー上がりを防ぐ方法
車のバッテリー上がりを防ぐ方法は、以下の4つです。
- 定期的に走行して充電する
- バッテリー寿命で交換する
- バッテリーの点検をしてもらう
- ポータブル電源を備えておく
こちらでは、上記4つの予防方法について解説します。
定期的に走行して充電する
車のバッテリー上がりを起こさないために、定期的に走行して充電することが大切です。
週に一回30分ほど運転することで、バッテリー上がりを予防できるといわれています。
バッテリー寿命で交換する
バッテリー寿命で交換するのも予防になります。
寿命に近づくとバッテリーに電力が蓄えづらくなり、バッテリー上がりになりやすくなってしまいます。
バッテリーの点検をしてもらう
バッテリーの点検をしてもらうことも、トラブルを未然に防ぐために欠かせません。
オイル交換や車検の際に、バッテリーの点検を依頼すると良いでしょう。
バッテリーの診断をする機械で無料で点検してくれる場所もあります。
ポータブル電源を備えておく
車のバッテリー上がりを防ぐため、ポータブル電源を備えておくという方法もあります。
ポータブル電源を備えておけば、車のバッテリーへの充電が可能になるだけでなく、災害時の非常用電源や、アウトドアシーンでも活用できます
「バッテリー上がり以外にも、地震や台風で停電になったときの備えをしたい!」という方には、BLUETTI AC300+B300 家庭用バックアップ電源がおすすめです。
BLUETTI AC300+B300は非常用電源として使える3,072Whの大容量かつ3,000Wという高出力のポータブル電源で、もしもの備えに適した製品といえます。
夏や冬に停電になった場合、暑さや寒さをしのぐ必要がありますが、BLUETTI AC300+B300ならポータブルクーラーや電気毛布を動かすことも可能です。
非常時の暑さ寒さ対策以外にも、このポータブル電源があると、停電中に温かい食事をすることもできます。
例えば、1,000Wの電子レンジなら2.5時間、700Wの卓上IH調理器なら3.5時間稼働させられるため、停電中も簡単な調理を行えるのです。
また、150Wの冷蔵庫なら16.5時間動かせるので、非常時に食材を保冷し続けるのにも役立ちます。
ソーラーパネルからも充電できるため、太陽光発電で停電時にも充電が可能です。
さらに、BLUETTI AC300+B300は拡張バッテリーを追加することで、容量を3,072Whから12,288Whまで拡張できるため、非常時用の大きな電源を備えることもできます。
上記のような機能があることから、車のバッテリー上がり回復用途だけでなく、キャンプや車旅用の電源として、また非常時用の電源としてなど幅広い活用ができるでしょう。
まとめ
車のバッテリー上がりは自然回復しないため、この記事で紹介した4つの方法を試してみてください。
また、今後のバッテリー上がり予防のため、定期的に走行したり、ポータブル電源を用意したりといった対策をしておくと良いでしょう。