停電時でもポータブル電源で家電が使えるようになると、日常生活の快適さが向上し、さらに災害時の備えとしても非常に役立ちます。
実際にポータブル電源を購入すると、自分の部屋にミニ冷蔵庫を置いたり、ベランダでヒーターを使うといったことができるようになります。
「ポータブル電源であなたもDIY職人」の記事でも紹介したようなDIYもエコかつ便利にできます。
本記事では、ポータブル電源で使える家電のリストを紹介し、家電にも使えるポータブル電源5選や、注意点、メリットを解説するので参考にしてください。
ポータブル電源で使える家電の基本知識
ポータブル電源を使って家電を使用する際には、互換性や消費電力、家電の種類による選び方など、いくつかの基本知識が必要です。
これらのポイントを押さえておくことで、ポータブル電源を最大限に活用することができます。
● ポータブル電源と家電の互換性
ポータブル電源と家電の互換性は、ポータブル電源の出力と家電の消費電力によって決まります。
家電の消費電力がポータブル電源の出力を超えていないことを確認することが重要です。
● 家電の消費電力とポータブル電源の容量
家電の消費電力とポータブル電源の容量は、家電をどれだけ長く使用できるかを決定します。
家電の消費電力W(ワット数)をポータブル電源の容量Wh(ワット時)で割ることで、おおよその使用可能時間を算出できます。
たとえば、消費電力60Wの小型冷蔵庫を1000Whのポータブル電源で使うと、1000Wh ÷ 60W ≈ 16.67時間使用可能になります。
● 家電の種類による選び方
家電の種類によって、ポータブル電源の選び方が異なります。
たとえば、ノートパソコンやスマートフォンなどの情報家電では、USB端子があれば充電できることが多いですが、冷暖房家電や調理家電などでは、大容量の電源が必要になることがあります。
各家電の消費電力や接続方式を確認して、適切なポータブル電源を選びましょう。
ポータブル電源で使える家電リスト
ポータブル電源で使える家電は多岐にわたります。以下では、各カテゴリごとに使用可能な家電をリストアップしています。
● 通信・情報家電
通信・情報家電は、ポータブル電源での使用が比較的容易な家電です。
多くのポータブル電源にはUSBポート、ACポートが搭載されており、これを利用して充電できます。
・スマートフォン・タブレット
スマートフォンやタブレットは、USBポートを利用してポータブル電源から充電できます。
一般的なポータブル電源であれば、数回の充電が可能です。消費電力は、5W~18W程度です。
・ノートパソコン
ノートパソコンは、AC出力またはUSB-C PD出力を持つポータブル電源を使えば、充電や使用が可能です。ただし、ノートパソコンの消費電力によっては、大容量のポータブル電源が必要になることがあります。消費電力は、30W~100W程度です。
● 照明家電
照明家電は、停電時やアウトドアでの使用に適しています。LEDライトなどの省エネタイプは、ポータブル電源で長時間使用できることが多いです。消費電力は、3W~20W程度です。
LEDライトは、低消費電力で明るい照明が得られるため、ポータブル電源での使用に適しています。
USB接続のLEDライトや、ACアダプターを利用して接続できるタイプがあります。
消費電力は、3W~10W程度です。
● 冷暖房・空調家電
冷暖房・空調家電は、消費電力が高いため、大容量のポータブル電源が必要になることがあります。
消費電力は、50W~1500W程度です。
● 冷蔵庫・クーラーボックス
ポータブル電源で動作する小型の冷蔵庫やクーラーボックスが市販されています。
ただし、冷蔵庫のような消費電力が高い家電には、大容量のポータブル電源が必要です。
また、連続使用時間にも注意が必要です。
デイキャンプであれば3時間、泊りであれば6時間以上必要でしょう。
冷蔵庫の消費電力は、100W~200W程度、クーラーボックスは30W~60W程度です。
● 扇風機・エアコン
ポータブル電源で動作する扇風機やエアコンもありますが、消費電力が高いため、大容量のポータブル電源が必要になることがあります。
また、連続使用時間にも注意が必要です。扇風機の消費電力は、20W~100W程度、エアコンは、500W~1500W程度です。
● 調理家電
調理家電は、一部のポータブル電源で使用可能ですが、消費電力が高いものが多く、大容量のポータブル電源が必要となります。
消費電力は、100W~1500W程度です。
● 電子レンジ・ケトル・ヒーター
電子レンジ、ケトル、ヒーターなどの調理家電は、消費電力が高いため、大容量のポータブル電源が必要です。
また、連続使用時間にも注意が必要です。
電子レンジの消費電力は、600W~1200W程度、ケトルは、1000W~1500W程度、ヒーターは、400W~1500W程度です。
● AV機器
AV機器は、ポータブル電源で使用可能なものもありますが、消費電力によっては大容量のポータブル電源が必要になることがあります。消費電力は、20W~300W程度です。
● テレビ・プロジェクター
ポータブル電源で使用できるテレビやプロジェクターもありますが、消費電力によっては、大容量のポータブル電源が必要になることがあります。
テレビの消費電力は、20W~100W程度、プロジェクターは、50W~300W程度です。
● 電動工具
電動工具は、一部のポータブル電源で使用可能ですが、消費電力が高いものが多いため、大容量のポータブル電源が必要になることがあります。
消費電力は、100W~1200W程度
● ドリル・サンダー・グラインダー
ドリル、サンダー、グラインダーなどの電動工具は、消費電力が高いため、大容量のポータブル電源が必要です。
また、連続使用時間にも注意が必要です。ドリルの消費電力は、100W~500W程度、サンダーは、200W~600W程度、グラインダーは、500W~1200W程度です。
家電にも使えるポータブル電源4選!
ここでは、家電にも使えるおすすめのポータブル電源を4つ紹介します。それぞれの特徴や性能を比較し、使用する家電や予算に合ったポータブル電源を選んでください。
● BLUETTI AC60&B80
コンパクトで使いやすい、拡張できるポータブル電源
出力600W、容量403Whのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源。
本体サイズが290mm × 205mm × 234mmで重量が8.6kgなので、普段使いでもコンパクトに利用可能です。
また、AC60に拡張バッテリーのB80をつなげれば、最大容量は2,015Whになります。
小型の冷蔵庫であれば10時間稼働可能になるので、ちょっとしたおうちキャンプなどでは冷蔵庫を持ち出してゆったりと過ごすことができます。
● BLUETTI AC200MAX大容量ポータブル電源
大容量で多機能な家電に対応
2048Wh大容量、2200W高出力のBLUETTI AC200MAX大容量ポータブル電源を使えば、冷蔵庫だけでなく炊飯器やホットプレートでも安定して使用できます。
多彩な出力ポートで、同時に最大16台の充電が可能となっています。大容量を生かして利用可能です。
災害時にも活躍できる製品で、汎用性が高いことがこのポータブル電源のメリットです。
BLUETTI AC200MAX大容量ポータブル電源の詳細を見る
BLUETTI EB3Aポータブル電源+PV120ソーラーパネルセット
ソーラーパネル対応で環境に優しい
容量は268.8Wh、定格出力は600Wで、出力の低い電化製品なら安定して利用可能です。
デジタル機器の充電にも対応しています。
簡単な工具なら使えるため、野外での作業もできます。
内部バッテリーが安全に動作するよう監視及び管理を行うバッテリーマネジメントシステムもあり、安心して災害時も利用可能です。
BLUETTI EB3Aポータブル電源+PV120ソーラーパネルセットの詳細を見る
● BLUETTI EP500ポータブル電源 | 大容量ポータブル電源 | 防災
業界最大容量5100Wh/2000Wで、災害時でも不断と同じように家電が利用できます。
また災害時だけの使い方でなく、落雷などによる停電で電力供給が途切れないように、電子機器のバックアップ電源としてBLUETTI EP500を利用可能です。
キャスターがついていたり、アプリを利用することで遠隔操作ができたりなど、便利な機能も追加されています。
BLUETTI EP500ポータブル電源 | 大容量ポータブル電源 | 防災の詳細を見る
ポータブル電源で使える家電のメリット
ポータブル電源で家電を使用することには、いくつかのメリットがあります。
災害時の備えやアウトドアでの快適さ、節電対策など、さまざまなシーンで役立ちます。
● 災害時の備え
停電時や災害時に、ポータブル電源で家電を使用することで、生活に必要な機能を維持することができます。
たとえば、携帯電話の充電やLEDライトの使用が可能です。
● アウトドアや移動中の快適さ
アウトドアや移動中にポータブル電源で家電を使用することで、快適な生活を送ることができます。
キャンプ場での調理や、車中でのスマートフォン充電などが可能です。
● 節電対策
節電対策として、家庭用電源ではなくポータブル電源で家電を使用することも考えられます。これにより、電力消費を抑えることができる場合があります。
節電については「ポータブル電源は節電になる?効果や節電方法を詳しく解説」でも紹介しているので参考にしてください。
ポータブル電源で使える家電の注意点
ポータブル電源で家電を使用する際には、いくつかの注意点があります。家電の連続使用時間や安全対策、保証などを確認しておくことが重要です。
● 家電の連続使用時間
家電の連続使用時間は、ポータブル電源の容量によって異なります。連続使用時間を過ぎると、ポータブル電源が過熱する可能性があるため、注意が必要です。
● 安全対策と保証
ポータブル電源を使用する際には、安全対策が重要です。過充電や過放電、短絡などの保護機能を備えたポータブル電源を選ぶことが望ましいです。また、保証期間やアフターサービスも考慮して選びましょう。
ポータブル電源はさまざまな家電が動かせる!
ポータブル電源は、家電を動かすための便利なアイテムです。停電時やアウトドア、移動中など、さまざまなシーンで活躍します。
ただし、使用する家電やポータブル電源の性能によって、選ぶべきポータブル電源が異なります。家電の消費電力や接続方式、安全性などを確認し、適切なポータブル電源を選んでください。そして、快適な生活を手に入れましょう!