【2023年9月】電気代が安くなる夜間の時間帯と電気代の節約方法を徹底解説

深夜の時間帯に電気をよく使う場合は、夜間の電気料金が安くなるプランを選択するとお得になる可能性があります。今回は、この電気代が安くなる時間帯と電気料金を節約する方法について解説いたします。

      電気代が安い時間帯

      電気の使用量は人々の活動に伴い、一日を通して変化しています。また、季節によっても電気消費の傾向は異なっており、例えば夏場ですと最も電気を使用している時間は暑くなる正午辺りで多くなっており、15時頃が一日で最も電気を消費している時間帯になります。この後は、時間経過に連れて徐々に下がっていき、早朝の5時頃が最も電気を使用しない時間帯になっています。
       
      一方で、冬場ですと最も電気を使用する時間は朝の10時頃と夜の19時頃の2回に渡りピークがあり、早朝の5時頃が最も電気を使用しない時間になります。夏場も冬場も22時頃から翌朝6時頃までの間は電気使用量が下がっています。

      出典:日本の電力消費|電気事業連合会 (fepc.or.jp)

      大手電力会社の夜間プランの電気基本料金一覧

      以下の表に大手の電力会社の昼間と夜間の電力料金が異なるプランと1kWh当たりの電気代をまとめました。
       
      電力会社各社で電気料金が異なっており、昼間と夜間の料金も異なっています。また、電力会社のプランによっては割引対象時間が異なっており、最も割引対象時間が長いのが東京電力と中国電力、北陸電力の3社のプランで割引対象時間は12時間と1日の半分が割引対象となっています。
       
      東京電力に関しては12時間の他にも8時間のプランもありますので、深夜料金が安くなるプランをご検討の場合はご自身の生活スタイルに合ったプランを選択する必要があります。

      電力会社各社の料金プランと電気代の表

      電力会社名 プラン名 昼間の料金 (1kWh) 夜間の料金 (1kWh) 割引時間帯 割引対象時間
      東京電力 夜トク12 34.27円 23.44円 21時〜翌9時 12時間
      関西電力 はぴeタイムR 26.24円 15.37円 23時~翌7時 8時間
      東北電力 よりそう+ナイト8 31.26円 27.68円 23時~翌7時 8時間
      中部電力 スマートライフプラン 38.95円 16.63円 22時〜翌8時 10時間
      九州電力 電化でナイト・セレクト21 24.68円 14.48円 21時〜翌7時 10時間
      中国電力 ナイトホリデーコース 46.90円 34.55円 21時〜翌9時 12時間
      四国電力 時間帯別eプラン 33.56円 25.80円 23時〜翌7時 8時間
      北陸電力 くつろぎナイト12 39.87円 26.98円 20時〜翌8時 12時間
      北海道電力 eタイム3プラス 50.84円 26.36円 22時〜翌8時 10時間
      沖縄電力 時間帯別電灯 43.63円 29.53円 23時〜翌7時 8時間

      電気代が夜間に安くなる理由

      電気代が夜間に安くなる理由は、夜間に電気使用量が低下して電気が余ってしまうからです。このため、電力会社は夜間に発生する余剰電力使い切りたいので夜間に安く販売しています。
       
      現在火力や原子力、風力、太陽光、水力など発電方法はいくつかありますが、出力調整がしにくい発電方法としやすい発電方法があります。例えば原子力発電は発電量が多いのですが、出力調整が難しい一面があります。また、発電した膨大な電力を蓄電する手段に乏しいので発電した分を使い切る必要があります。
       
      唯一の大規模蓄電と言える方法に揚水発電がありますが、揚水発電は夜間に余った電力で水をダムの上に吸い上げ、吸い上げた水で昼間のピーク時に発電するので、その分電力ロスが生じるため発電及び蓄電効率は悪いです。
       
      このような背景から、夜間に生じた余剰電力が安く販売されています。

      「電気代は夜間の方が安い」の注意点

      電気代は夜間の方が安いプランを契約する際に注意する点は、本当にそのプランにした方が安いのかどうかしっかりと考えることです。プラン変更をした結果、逆に電気代が高くなったと言うことが起こり得る可能性もあります。
       
      夜間プランは夜間に主に電気を使う方向けのプランですが、逆に昼間の電気料金が夜間の電気料金よりも高く設定されています。また、割引対応時間は昼間に働いている方が電気を使用しない時間ですので、夜間に主に活動し昼間は家で電気を使用しない方々にとってはお得になります。
       
      実際に昼間と夜間の料金差と一般的な電力プランである従来電灯B、もしくはそれに準じるプランの料金を見比べながらどちらがお得かを見てみましょう。昼間と夜間の料金の平均値をとってみるとわかりやすいです。この平均値が従来電灯Bの料金よりも高ければ夜間に沢山電気を使わなければ元が取れず、逆に従来電灯Bの料金よりも安ければお得になり、夜に電気をそれほど使用しなくても元が取れることになります。
       
      以下の表の通り、従来電灯Bよりも平均料金が安いプランがいくつかありますが、特に沖縄電力の「時間帯別電灯」は平均料金が36.58円と従来電灯Bの40.07円よりも大幅に安く、夜間に電気を使用するとお得になりやすいと言えます。

      電力会社と価格情報

      電力会社名 プラン名 昼間の料金 (1kWh) 夜間の料金 (1kWh) 昼間と夜間の平均 従来電灯B (1kWh)
      東京電力 夜トク12 34.27円 23.44円 28.86円 30.00円
      関西電力 はぴeタイムR 26.24円 15.37円 20.81円 17.91円
      東北電力 よりそう+ナイト8 31.26円 27.68円 29.47円 29.71円
      中部電力 スマートライフプラン 38.95円 16.63円 27.79円 21.33円
      九州電力 電化でナイト・セレクト21 24.68円 14.48円 19.58円 18.28円
      中国電力 ナイトホリデーコース 46.90円 34.55円 40.73円 38.17円
      四国電力 時間帯別eプラン 33.56円 25.80円 29.68円 27.26円
      北陸電力 くつろぎナイト12 39.87円 26.98円 33.43円 30.82円
      北海道電力 eタイム3プラス 50.84円 26.36円 38.60円 35.44円
      沖縄電力 時間帯別電灯 43.63円 29.53円 36.58円 40.07円

      電気代の節約法

      電気代を節約するためには使用量を減らすことが挙げられます。電気代は電気の使用量に応じてかかるので使用量自体を押さえることが出来れば節約できます。電気使用量は電灯やテレビなどをこまめに消すことでも削減可能ですが、消費電力の低い電化製品を使用することでも削減できます。この電気使用量を抑えつつ、電気代の安い時間帯で沢山の電気を使うようにすれば電気代は大幅に節約できます。
       
      例えば、電気温水器を夜間電力で使ってお風呂用のお湯を沸かすと昼間沸かすよりも安くなります。他にも電気代が高い昼間には太陽光発電で発電した電気を使う方法などもあります。

      太陽光発電システムの導入

      太陽光発電システムは太陽が出ている昼間に発電できるので、夜間の電気が安くなるプランとの相性がいいです。昼間の電気代が高い時には太陽光で発電した電気を使うことで電気代が抑えられます。
       
      ただ、ソーラーパネルは屋根の上や庭に設置する必要がありますので、アパートやマンションなど屋根や庭がない場合には設置できません。また、強度の弱い木造建築ですと屋根の上に重いソーラーパネルを設置すると屋根がへこんだりする恐れがあるので、ソーラーパネルの設置を考慮した建物でないと設置は難しいです。
       

      AC180+PV350

      太陽光パネルを自宅に設置出来ない場合でも、持ち運び可能なソーラーパネルならベランダや庭に設置して発電することができます。例えばBLUETTIのソーラーパネルPV350は定格出力が350Wと高く、パソコンなどの小型の電化製品ならば問題なく動かすことができます。また、折り畳みが可能なので収納の際にも場所を取りません。
       
      このソーラーパネルPV350にBLUETTIのポータブル電源AC180を繋げると、発電の際に余った電気をポータブル電源内に蓄電することができます。この電気は太陽が沈んだ時間帯に使用できます。さらに、AC180は1,800Wもの高出力ですので、ほとんどの家庭用電化製品を動かすことができます。
       
      このポータブル電源AC180とソーラーパネルPV350の組み合わせはアウトドアで使用するのみならず、電気代節約にも使用できますのでお勧めです。

      AC200MAX+PV350

      AC180よりもさらに蓄電量が多く、高出力なモデルにBLUETTIAC200MAXがあります。こちらは定格出力が2,200Wで2,048Whもの電力を蓄電できます。これは2,000Wの機器を1時間以上動かすことが出来ます。拡張バッテリーを搭載すると最大容量8,192Whまで増やせますので工務店等のプロにもご愛顧いただいております。
       
      このAC200MAXにソーラーパネルPV350を取り付ける訳ですが、このPV350を1枚だけでは1日で完全に充電させることは難しいでしょう。しかし、このAC200MAXにはPV350を2枚取り付けることができます。2枚のPV350では定格出力が700Wにもなります。これによりちょっとした発電機が出来上がると共に蓄電も出来ますので、災害時には近所の方々への電力支援も可能になります。
       
      この持ち運び出来るタイプのソーラーパネルには、太陽の傾きに応じて方向を変えることで発電量をアップできるという利点もあります。屋根に設置したソーラーパネルは固定されており、太陽の位置に合わせて角度を変えることはできないため、発電量は少なくなります。従って、PV350を使用すれば、屋根に設置するソーラーパネルよりもより多く発電が可能になります。

      まとめ

      夜間の電気代が安いプランは逆に昼間の電気代が高く設定されています。このため、活動時間帯が日中の生活では電気代を削減することは難しいですが、ソーラーパネルやポータブル電源を組み合わせて使用すると、電気代を安くできる可能性が出てきます。