生活をする上で毎月支払いが必要な光熱費。近年高騰する費用に困っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、光熱費の補助制度の解説や、光熱費が上がった原因、光熱費を抑える方法について詳しくご紹介します。光熱費を少しでも抑えたい方はぜひ参考にしてみてください。
光熱費の補助金制度とは
2023年1月よりスタートした電気・ガス代の補助金制度の内容と申請について解説します。
光熱費の補助はいつから?
光熱費の補助はすでに始まっており、急激な家計の負担を減らす制度として実施されています。
もともとは2022年の1月から9月までの期間限定の制度でしたが、2024年4月までの期限の延長、5月以降は補助金を縮小しての継続が決定しました。
今後いつまで期限が継続されるかは発表されていませんが、徐々に補助額は少なくなっていくことが予想されます。
値引き額は電気・ガスで設定が異なる
電気補助額は一般家庭向けの低圧契約と法人向けの高圧契約によって異なります。
一般家庭向けの低圧契約は、2023年の1月から8月までは1kwhあたり7円の割引でしたが、2023年9月以降の12月現在では1kwhあたり3.5円の割引へと半分下がりました。
1kwhあたり3.5円の割引では、標準的な家庭の電気使用量260kwhとすると、月に約910円が補助されていることになります。
都市ガスの契約は、2023年の1月から8月までは1㎥あたり30円の値引きでしたが、2023年9月以降の12月現在では1㎥あたり15円の割引へと半分下がりました。
1㎥あたり15円の割引では、標準的な家庭のガス使用量30㎥とすると、月に約450円が補助されていることになります。
ガスについては年間契約量が1000万㎥以上の企業などは補助の対象外となっているため注意が必要です。
手続きや申請は不要
光熱費の補助については、電気ガス水道の契約会社が申請手続きを済ませていれば、自動的に補助金額が値引きされた上で請求されています。
そのため、私たち消費者である家庭や事業所が手続きや申請をする必要はありません。
補助金の確認方法
契約会社によって補助金適用の確認方法は異なります。
基本的には送付される検針票や請求書、契約者向けのマイページなどから確認することができますが、記載箇所が分からない場合は直接問い合わせをしてみることをおすすめします。
光熱費が上がった原因
光熱費が高くなる原因として、燃料費の高騰と使用量の増加が考えられます。それぞれの原因について詳しく解説します。
燃料費が高くなった
近年、世界情勢を背景として石炭や石油などのエネルギー資源のバランスが崩れてしまったことで、世界全体でエネルギー価格が高騰しました。
例としては2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナ感染症による経済復興、そして世界最大の石炭輸出国であるインドネシアが一時的に輸出禁止したことで石炭の価格が上昇したことが挙げられます。
それに加え、急激な円安も重なったことでエネルギーの輸入にかかる費用も高くなってしまったのです。
光熱費に含まれる燃料費調整額は平均燃料価格をもとに算出されるため、燃料調達費の高騰は直接光熱費の値上がりに直結してしまいます。
日本では、天然ガスや石油などのエネルギー資源のほとんどを輸入に頼っているため、エネルギー資源の価格と輸入価格の上昇により、燃料費の高騰が避けられない事態となってしまいました。
使用量が多い
光熱費が高くなるもう一つの原因としては、新しい家電を使い始めたり、在宅時間が増えたりと、ライフスタイルが変わることで単純に使用量が増えたことも考えられます。
平均的な光熱費よりも著しく高くなっている場合や、突然光熱費が跳ね上がった場合は、検針表などを元に使用量が増えていないかを確認してみてください。
また、エアコンなど暖房器具の使用量が増える冬の時期は、光熱費が高くなりやすい傾向にありますので、以前の同じ時期と比べて値上がりの幅をチェックしてみることをおすすめします。
光熱費を抑えるために試してほしいこと
電気代の高騰に伴い把握しておきたい電気代を抑える方法を解説します。
契約会社や料金プランを見直す
平均的な光熱費よりも高い場合、現在契約している会社やプランの見直しをしてみることで、光熱費を抑えられる可能性があります。
申込の際にあまり調べず契約をしている人が多いのですが、自分のライフスタイルに合った契約をしていないと、光熱費が割高になってしまっていることもあります。
他のサービスと組み合わせることでお得になったり、時間帯で料金が変わるプランなど、会社によってはさまざまな料金プランがあります。
料金のシミュレーションを比較しながら、自分にとって最適な会社や料金プランを見つけてみてください。
電気・ガス・水道の使い方を工夫する
日々の生活の中で無駄な使用を減らすことでも、光熱費を抑えることができます。以下の節約方法を参考にしてみてください。
- 電気代:家電製品の主電源をこまめに切る。エアコンの設定は室温に近づける。
- ガス代:お風呂の湯量や温度を調整し、追い焚きの回数を減らす。
- 水道代:水を出しっぱなしにしない。節水シャワーヘッドを使う。
費用はかかりますが、トータルの光熱費を抑えたいのであれば、節電や節水に特化した商品の導入を検討するのも良いでしょう。少しの意識の積み重ねで、年間の光熱費を抑えることにつながります。
自家発電で電気代を抑える
ソーラーパネルやポータブル電源などを活用して自家発電をすることで、電力会社から購入する電気代を抑えることが可能です。
屋根や庭に設置するような大規模なソーラーパネルは、設置やメンテナンスに費用がかかりますが、地球にやさしい太陽光発電での自家発電は国や自治体が積極的に設置を推進しており、導入に関して補助金制度を用意している場合があります。
また、余った電力を国に買い取ってもらえるケースもあり、場合によっては副収入を得られることもあります。家の購入やリフォームのタイミングがある方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
自家発電におすすめのアイテム
はじめての自家発電におすすめなのは、ソーラーパネルとポータブル電源を組み合わせることです。それぞれについて詳しくご紹介します。
ソーラーパネル
屋根や建物の敷地内などにソーラーパネルを設置することで、自家発電することができます。
設置やメンテナンスに費用がかかりますが、国や自治体が補助金制度を用意している場合もあるため、導入コストの負担を軽減することができる可能性があります。
また、近年は簡単に購入が出来る小型のソーラーパネルも普及しており、発電量は減りますが晴れた日に外に設置するだけで手軽に自家発電することも可能です。
ポータブル電源
ソーラーパネルや発電機と組み合わせることで、比較的少ない費用で、面倒な工事もなく使い始めることができるため、導入のハードルが低いことが魅力です。
また持ち運びが可能なことから、アウトドアなどに活用することもできますし、非常時に移動させながら使うこともできます。
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【仕様】
容量 1,152Wh
出力 1,800W
同時接続数 8
重量 16kg
本体サイズ 340mm × 247mm × 317mm
AC180は比較的リーズナブルで自家発電を始めやすいポータブル電源です。
ソーラーパネルと組み合わせることで、晴れた日はわずか3時間でフル充電が可能。コンパクトで取手も付いているため、アウトドアなどのシーンでも気軽に活用することができます。
趣味にも非常時にも活用できるポータブル電源は、一家に一台あって損はありません。