「防災にポータブル電源って役に立つの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
地震や台風などの災害による停電へ備えたいものの、ポータブル電源を準備する利点や選び方がわからず迷っている方もいるかと思います。
そこで今回は、防災のためにポータブル電源を備えるメリット5つと、防災に役立つポータブル電源の選び方をご紹介します。
さらに、防災のためにポータブル電源を利用する際の注意点などについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
防災に役立つ「ポータブル電源」って何?

ポータブル電源とは、大容量で様々な出力ポートを備えたモバイルバッテリーのようなものです。
モバイルバッテリーよりも大容量なため、製品によってはポータブルクーラー・炊飯器・冷蔵庫・電子レンジなどの消費電力の大きい家電も動かすこともできます。
また、USB以外の出力ポートも豊富に備えており、家庭で使うようなACコンセントなどにも対応しています。
もちろん持ち運ぶこともできるため、屋内や屋外に関わらず家電を使用できるのです。
電子機器の充電、調理家電や電気毛布の使用などで停電時でも活躍するため、防災に向いた電源だといえるでしょう。
「防災にポータブル電源が必要ない」といわれる理由
「防災にポータブル電源が必要ない」といわれる理由は、以下の2つです。
- 電気の復旧に時間がかからない場合が多い
- 石油ヒーターで防寒対策ができる
こちらでは、上記2つの理由について解説していきます。
電気の復旧に時間がかからない場合が多い
電気の復旧に時間がかからない場合が多いという理由で、「防災にポータブル電源はいらないのでは?」という意見があります。
確かに電気は、水道やガスに比べて復旧が早い傾向にありますが、長期間停電が継続するケースも少なくありません。
例えば、内閣府防災情報によると、首都直下地震が起きた場合、6日間の停電が想定されています。
想定通りの6日間で復旧するにしても、スマホの充電がなくなったり、食事を温められなかったりなど、電気がないことで困る方は多いはずです。
石油ヒーターで防寒対策ができる
「石油ヒーターで防寒対策ができるから、ポータブル電源はいらないのでは?」という意見もあります。
しかし、石油ヒーターだけでは夏の暑さ対策が難しいため、やはり電気で扇風機やポータブルクーラーを動かせるポータブル電源が役に立つといえます。
さらに、ポータブル電源があると、スマホの充電など他の用途でも幅広く活用できるでしょう。
災害時のための日頃の備えについては、「もしもに備えて 災害時の困ったことランキングから学ぶ、日頃の準備」でも解説しています。
防災のためにポータブル電源を備えるメリット5つ

防災のためにポータブル電源を備えるメリットは、以下の5つです。
- スマートフォンを充電して情報収集できる
- 災害時の暑さや寒さ対策ができる
- LEDライトを充電できる
- 停電時でも食材を保冷できる
- 電気で調理ができる
こちらでは、上記5つのメリットについて解説していきます。
スマートフォンを充電して情報収集できる
防災のためにポータブル電源を備えておけば、スマホの充電ができるため、災害時の情報収集や連絡手段として使用することが可能です。
大容量のポータブル電源であれば何十回もフル充電が可能なものもあるので、もしものときの安心感が向上します。
さらに、ACコンセントも備わっているため、ノートパソコンなどの端末も充電可能です。
災害時の暑さや寒さ対策ができる
ポータブル電源でポータブルクーラー・扇風機・電気毛布を活用すれば、暑さ・寒さ対策もできます。
災害時にライフラインが断たれてしまったことを想定し、暑さや寒さから身を守る手段を備えておく必要があるので、家電が使用できる大容量のポータブル電源があると便利です。
LEDライトを充電できる
LEDライトを充電できるのも、ポータブル電源のメリットです。
充電式LEDライトがあれば停電中でも周囲を照らせるため、暗い中割れた窓ガラスを避けて歩いたり、夜間の調理をしたりするのに活躍するでしょう。
停電時でも食材を保冷できる
停電時でも、ポータブル電源で冷蔵庫を動かすことで食材を保冷できます。
停電が起きると冷蔵庫内の温度は上昇するため、「せっかく買った食材が傷んでしまうかも」と不安になりますよね。
大容量のポータブル電源なら、停電中も食材を保冷し続けることが可能です。
電気で調理ができる
ポータブル電源なら、以下のように電気で調理ができるというメリットもあります。
- 炊飯器で米を炊く
- 電気ケトルでお湯を沸かしてアルファ⽶を温める
- 電子レンジで食材を加熱する
- IH調理器で料理する
停電時でも簡単に温かい食事ができると、寒い時期でも安心できるでしょう。
防災に役立つポータブル電源の選び方
防災に役立つポータブル電源の選び方は、以下の5つです。
- 大容量のポータブル電源を選ぶ
- 持ち運びやすいものを選ぶ
- 出力ポートの種類や数で選ぶ
- ソーラーパネルで充電できる機種を選ぶ
- 安全性に優れたリン酸鉄リチウムイオン電池を選ぶ
こちらでは、上記5つの選び方について解説します。
大容量のポータブル電源を選ぶ
防災のためにポータブル電源を備えておく場合、大容量のポータブル電源を選ぶと良いでしょう。
大容量のポータブル電源なら、消費電力の大きい家電も動かせるうえ、長時間稼働させることも可能です。
消費電力の大きい電気調理器やポータブルクーラー、冷蔵庫などの使用を検討されている方は、大容量の製品を選ぶのがおすすめです。
大容量なら同時に使える電子機器も増えるというメリットもありますよ。
持ち運びやすいものを選ぶ
持ち運びやすいポータブル電源を選ぶのも大切です。
大容量のポータブル電源になると比較的重くなるため、災害時に屋外へ移動させることを考えると、持ち運びやすいデザインが良いでしょう。
サイズがコンパクトに設計されているものや、取っ手付きのデザインのものは持ち運びやすいといえます。
出力ポートの種類や数で選ぶ
ポータブル電源における出力ポートの種類や数もチェックしましょう。
ACやUSB-Aといった出力以外にも、USB-C・DC・ワイヤレス充電などが備わっているポータブル電源だとより幅広い使い方ができます。
出力ポートの数は同時に充電できる家電数にも関わるので、使用する電子機器を考慮したうえで検討すると良いでしょう。
ソーラーパネルで充電できる機種を選ぶ
ソーラーパネルで充電できる機種を選ぶことで、長期的な停電時でも太陽光発電ができます。
災害時に移動することを考えると、持ち運べるタイプのソーラーパネルと組み合わせるのが良いかもしれません。
ソーラーパネルとポータブル電源があれば、日常的に節電対策をすることもできますよ。
安全性に優れたリン酸鉄リチウムイオン電池を選ぶ
安全性に優れたリン酸鉄リチウムイオン電池を選ぶのも、ポイントの1つです。
リン酸鉄リチウムイオン電池は安全性が高いバッテリーであり、この電池が使われたポータブル電源であれば発火などのリスクが極めて低いといえます。
防災のためにポータブル電源を利用する際の注意点
防災のためにポータブル電源を利用する際の注意点は、以下の2つです。
- 定期的に充電しておく
- 電子機器の消費電力を確認しておく
こちらでは、上記2つの注意点について見ていきましょう。
定期的に充電しておく
防災のためにポータブル電源を備える場合、定期的な充電が大切です。
日常的にポータブル電源を使用していると、いざというときにバッテリーが不足している可能性があるため、定期的にチェックしてみましょう。
電子機器の消費電力を確認しておく
電子機器の消費電力を確認しておくのも重要です。
災害時に使用するであろう電子機器の消費電力を把握することで、家庭に合ったポータブル電源を選択できます。
もしものときに電力が不足しないように、余裕のある容量かどうか確認しましょう。
防災におすすめのポータブル電源

防災におすすめのポータブル電源は、「BLUETTI AC180 大容量ポータブル電源」です。
BLUETTI AC180は、防災にぴったりの大容量で持ち運びやすく、ソーラーパネルからの充電も可能な機種となります。
容量は1,152Whと大きく、災害時では以下のように家電を長く使用できるのが特徴です。
- スマートフォン(15W):約62回の充電
- LEDライト(10W):約35時間の使用
- 車用冷蔵庫(60W):約15時間の使用
- 炊飯器(200W):約4.4時間の使用
- 電子レンジ(600W):約1.5時間の使用
上記のように消費電力の大きい電気製品でも長く使用できることで、もしもの災害時にも安心感が高まります。
製品のサイズも、340mm x 247mm x 317mm(長さx幅x高さ)とコンパクトに設計されているうえ、便利な取っ手付きのデザインで持ち運びしやすいです。
さらに、最大500Wのソーラーパネル充電により、晴れた日は3時間で大容量のBLUETTI AC180をフル充電することができます。
リン酸鉄リチウムイオン電池を使用しているので、安全性も高く、また3,500回以上もの充放電サイクル回数に対応していて長く使えるポータブル電源といえるでしょう。
まとめ
スマホなど電子機器の充電から、調理家電・冷蔵庫・電気毛布の使用まで幅広く使えるポータブル電源は、防災に最適な備えの1つだといえます。
地震や台風などの大きな災害は、どの季節や時間帯に起きるかわかりません。
そのため、暑さと寒さの対策や、ライトなどが使えるようにポータブル電源を準備するメリットがあるでしょう。
また、ポータブル電源と電気調理器を準備することで、非常食だけでなく、温かいスープや食事をとれます。
このように、災害時でもより快適に過ごせる備えをしておくと、日頃の安心感も高まるでしょう。