「ポータブル電源を使ってみたいけれど、どのように充電するのか気になる」と悩んでいる人はいらっしゃいますか?こちらの記事では、ポータブル電源の充電の種類や、寿命を縮めない充電の方法、ポータブル電源の充電の使い分けなどを紹介します。
ポータブル電源の充電方法の種類
はじめに、ポータブル電源を充電する方法の種類を、3つ紹介します。
●AC充電
●シガーソケット充電
●ソーラーパネル充電
これらが一般的となっているので、それぞれどのような充電方法なのかを詳しく見ていきましょう。
AC充電
AC充電は、いわゆる家庭にあるコンセントに挿して充電する方法です。
最も一般的で、家の中では使いやすい充電方法ではないでしょうか?
メジャーな方法なので、ポータブル電源は必ず、AC充電ができるようになっています。
家の中で充電するなら、この方法で充電するのが気軽で便利なのでおすすめです。
シガーソケット充電
車中泊をしたり、車での移動が多かったりする人は、シガーソケット充電ができると便利です。
シガーソケット充電とは、その名の通り車についているシガーソケットから電力を供給して充電する方法になります。
エンジンをかけている状態でないと利用できませんが、車で移動しているうちにポータブル電源の充電が貯まるので、キャンプに行く道中などで充電することが可能です。
ただ、車のバッテリーが上がらないように、AC充電に比べると弱い電力が流れるようになっているので、充電スピードが遅いのがデメリットです。
AC充電よりも、フル充電までは時間がかかることは知っておきましょう。
ソーラーパネル充電
太陽光で発電させるソーラーパネルをポータブル電源につないで、充電させる方法がソーラーパネル充電です。
太陽が出ていないといけないことや、AC充電などに比べて電力供給量にムラが出やすいことなど懸念点はありますが、太陽さえ出ていればコンセントがなくても充電できるのは大きな魅力です。
アウトドアなどの屋外で、ソーラーパネルで充電しながら家電を利用する、というような使い方ができるものもあります。
ポータブル電源に利用するソーラーパネルは、こちらもポータブルで持ち運びのできるコンパクトなものになります。
アウトドアやキャンプを頻繁に行う人は、セットで揃えておくと便利に活用できるでしょう。
ポータブル電源の寿命を伸ばす充電のコツ
ポータブル電源の充電方法によって、ポータブル電源の寿命が変わることをご存じですか?
正しい充電方法をしておかないと、バッテリーの容量が少なくなったり、使えなくなったりする可能性があるので、きちんとコツを覚えておきましょう。
●こまめに充電しすぎない
●ポータブル電源に充電しながら家電に供給しない
●高温多湿で保管しないようにする
●長期保管するときは60〜80%程度のバッテリー残量にする
1つずつ、わかりやすく解説していきます。
こまめに充電しすぎない
ポータブル電源は、バッテリー容量を常に満タンにしておきたくてこまめに充電してしまう、という人は注意が必要です。
少し減ったから充電、というこまめな充電を繰り返していると、ポータブル電源に使用されているリチウムイオン電池の寿命が少なくなってしまいます。
充電を始めて、途中で抜いてもう一度挿す、というのも電池に良くなく、寿命が減っていく行動なので、避けるようにしましょう。
ポータブル電源に充電しながら家電に供給しない
ポータブル電源に充電を行いながら、同時に家電に供給も行うことを、パススルー充電といいます。
この方法は、基本的にはポータブル電源の寿命を縮める良くない充電方法です。
しかし、昨今ではパススルー充電をしてもバッテリーに影響がないポータブル電源も増えてきています。
「パススルー充電対応」という表記のないポータブル電源の場合は、充電と供給を同時に行わないように気をつけてください。
高温多湿で保管しないようにする
ポータブル電源のバッテリーは、高温多湿な場所や寒い場所が苦手で、そのような場所に長期間保管すると劣化していくので注意が必要です。
ポータブル電源を使わずに保管する場合は、風通しがよく涼しい場所を選ぶのがおすすめです。
特に、夏の暑い時期や冬の寒い時期の、保管場所の気温の変化には注意しましょう。
長期保管するときは60〜80%程度のバッテリー残量にする
災害対策などでポータブル電源を用意する場合、長期的に使用せず保管するなら、バッテリー残量は60〜80%にしておくのがおすすめです。
反対に、充電を100%や0%の状態で保管してしまうと、バッテリーの劣化が進むので注意してください。
特に、0%状態で長期保管をしてしまうと、再度使用しようと思っても充電ができなくなっている可能性があります。
長期保管する際は40%が最も劣化しないと言われていますが、40%ではいざ災害などで使用しようとした時に心もとないですよね。
なので、間をとって60〜80%程度で充電するのが最も良いとされています。
普段は使用せず、万が一の災害対策にポータブル電源を使用する予定の人は、覚えておきましょう。
それぞれの充電方法が便利なタイミングは?
さて、それでは先ほど紹介した3つの充電方法が、それぞれ活躍するタイミングについて、もう少し詳しく紹介していきます。
それぞれに特徴があり、より多くの充電方法を搭載しているポータブル電源の方が便利に利用できるでしょう。
しかし、使用方法が限られているなら、それに適した充電方法があれば大丈夫です。どの充電方法があればいいか、確認してみてください。
自宅でゆっくりと充電できるならAC充電
ポータブル電源の充電は基本的に、AC充電がメインの充電方法となっています。
AC充電は、以下のような時におすすめの充電方法です。
●自宅でゆっくり充電する時間がある時
●災害時の対策などで、自宅にポータブル電源を備えておきたい時
●ACアダプターをダブルで利用して急速充電したい時(対応機種のみ)
上記のように、安定した電力でゆとりを持って充電するなら、自宅のAC充電を使用するのがいいでしょう。
機種によっては、急速充電をできるものもあるので、短時間で効率よく充電することを優先するならAC充電を活用するのがおすすめです。
車中泊をするならシガーソケット充電
車の中で充電ができるのが、シガーソケット充電の魅力です。
以下のような時に、シガーソケット充電は重宝します。
●車を使ってアウトドアやキャンプに出かけている時
●車移動の際に、ポータブル電源の充電がなくなってしまった時
●車中泊をしながらポータブル電源の充電がしたい時
シガーソケットは車に搭載されているため、当然ですが車を使っている時に便利に活用できる充電方法となります。
特に、キャンプやアウトドアは車を使って出かける人が多いので、向かう道中や充電が無くなってしまった時に、車で充電ができるのはありがたいですね。
コンセントがなく車がある状態なら、シガーソケット充電を行うといいでしょう。
アウトドアに持って行くならソーラーパネル充電
太陽光で発電するポータブルソーラーパネルを接続して充電するソーラーパネル充電は、電源のない場所でも充電ができるのが魅力です。
ソーラーパネル充電が活躍するのは、以下のようなシーンです。
●電源がない屋外で太陽が出ている時間帯に充電する時
●環境にやさしい電力を発電したい時
●電気代を節約したい時
ソーラーパネル充電は、電源がない屋外で充電したい時におすすめの方法となります。
また、それだけでなく、環境にやさしく家計にもやさしい電気を発電したい人にもぴったりです。
ソーラーパネル充電をするためには、ポータブルソーラーパネルも必要になるのでチェックしておきましょう。
ソーラーパネルについては、「ポータブルソーラーパネルで減災対策」でも詳しく解説しています。
ポータブル電源のおすすめ商品3選
ここからは、おすすめしたいポータブル電源を3つ紹介します。
それぞれに、特長や魅力があるため、1つずつ詳しくチェックしていきましょう。
BLUETTI AC60
コンパクトで、防塵・防水性能の高い、アウトドアにもぴったりなポータブル電源が欲しい人は、AC60がおすすめです。
持ち運びのしやすい小型タイプですが、バッテリーは拡張すれば2,015Whまで拡張することができます。
AC充電やソーラー充電、シガーソケット充電など4種類が搭載されています。
それぞれの充電方法での、フル充電までの充電時間は以下の通りです。
●AC充電…1時間
●シガーソケット充電…2.5時間
●ソーラー充電…2.5時間
●鉛蓄電池充電…2.5時間
急速充電にも対応していて、1時間でフル充電ができるのも魅力です。
BLUETTI AC60の詳細を見るBLUETTI AC200MAX
容量が大きいポータブル電源が欲しい人は、拡張せずに2048Wh使用できるAC200MAXがぴったりです。
2200Wの定格出力が備わっているため、たくさんの家電を同時に使用したい場合にも重宝します。
デュアル急速充電も含めて、全部で7種類の充電方法が採用されています。
それぞれの充電方法での、フル充電までの充電時間は以下の通りです。
●AC充電…4.5時間
●ソーラー充電…2.7時間
●AC+ソーラー充電…2時間
●デュアルAC充電…2.5時間
さまざまな充電方法で、状況に応じた充電を行いたい人にもおすすめです。
BLUETTI AC200MAXの詳細を見るBLUETTI EB3A
ポータブル電源にコンパクトさを求めるなら、EB3Aがおすすめです。
これまでに紹介したポータブル電源に比べると、出力600W、バッテリー容量268Whと機能もコンパクトですが、重量も4.6kgと軽量で小型なのが魅力となります。
AC急速充電にも対応していて、40分あれば70%まで充電できますよ。
それぞれの充電方法での、フル充電までの充電時間は以下の通りです。
●AC充電…1時間
●シガーソケット充電…3〜4時間
●ソーラー充電…2時間
●発電機充電…1〜2時間
コンパクトさを重視して、手軽に利用したい人はチェックしてみてください。
BLUETTI EB3A超小型ポータブル電源|防災推奨ポータブル電源の充電方法を覚えておこう
こちらの記事では、ポータブル電源の充電方法や、寿命を長く保つための充電のコツなどを詳しく紹介しました。
ポータブル充電は、さまざまな充電方法が準備されているので、時と場合に合わせて使い分けることでさらに便利に活用できます。
ぜひこちらの記事を参考に、ポータブル電源を利用してみてくださいね。